[メイン] : x5 3d6 #1 (3D6) > 11[3,4,4] > 11 #2 (3D6) > 13[5,4,4] > 13 #3 (3D6) > 6[4,1,1] > 6 #4 (3D6) > 9[1,5,3] > 9 #5 (3D6) > 8[1,6,1] > 8

[メイン] : 3d6 (3D6) > 10[4,2,4] > 10

[メイン] KP :  

[メイン] KP :  

[メイン] KP :  

[メイン] KP : いおん

[メイン] KP :  

[メイン] KP :  

[メイン] KP :  

[メイン] KP : 貴方が目を覚ますと、そこは奇妙な部屋であった。

[メイン] KP : 薄いピンクのような、楕円形の部屋。
いや、部屋と言っていいのだろうか?

[メイン] KP : どこにも角がなく、潰れたボールのような部屋の中に貴方はいた。
なぜこんなところに?

[メイン] KP : 貴方は思い出そうとするが、一切の記憶がなかった。

[メイン] KP : そう。

[メイン] KP : ここに来た記憶だけでなく、自分自身が何者なのか、どんな顔をしているのか。

[メイン] KP : 貴方には一切の記憶がなくなっていた。

[メイン] KP : 慌てて辺りを見渡す。どこが前で、どこが後ろか分からない丸い部屋。
しかし、その一角に、この場には不釣り合いな扉があることが分かった。

[メイン] KP : そしてその扉の前には、何らかのメモであろうか、一枚の紙が落ちているようだった。

[メイン] 自分 : ──頭を押さえていた。
実際に頭が痛いかも分からないが──そうせずにはいられなかった。

[メイン] 自分 : 「……何処だ?」
口からは端的な問いが漏れる、というのは目が覚めて一番初めに覚えたのが違和感だからだ。

[メイン] 自分 : 見渡す限り前後左右、一切の見覚えが無い──そう、おれが居たのは……

[メイン] 自分 : ……何処だ?

[メイン] 自分 : 「…………」
寝起きで頭がぼやけているのか?
……目の前にはドアがあるみたいだ……

[メイン] 自分 : 感じているのは、とにかくこうしたままではいられないとだけ。
その思いでドアまで近寄って、見えている紙を拾い上げた。

[メイン] KP : あなたの口からは「……何処だ?」という言葉を漏らしただろう。
それは確かだ。あなたの脳が覚えている。

[メイン] KP : だが、それが口から出ることはなかった。
いや。【零した言葉を聞く】ことが出来なかったのだ。

[メイン] KP : あなたは、【聴覚】を失っている。

[メイン] KP : 【正気度ロール:1D3/1D6】

[メイン] 自分 : デカいよぉ!

[メイン] 自分 : ccb<={SAN}

[メイン] 自分 : ccb>={SAN} 🌈

[メイン] 自分 : アホか?

[メイン] 自分 : ccb>=50

[メイン] 自分 : ………………

[メイン] 自分 : ccb<=50 大丈夫…? (1D100<=50) > 16 > 成功

[メイン] 自分 : 1d3 大丈夫だった (1D3) > 2

[メイン] system : [ 自分 ] SAN : 50 → 48

[メイン] KP : 聴覚を失っている異常事態故か。あるいは焦燥感か。
行動した理由はあなただけのものだが、確かなことがもう一つある。

[メイン] KP : そのメモに触れた際、あなたはメモに触れた。
触れたはずだ。そう目でしっかりと確認している。

[メイン] KP : なのに、あなたにはその感触がなかった。

[メイン] KP : あなたは【触感】を失っている。

[メイン] KP : 【正気度ロール:1D3/1D6】

[メイン] 自分 : ccb<=48 これは辛い (1D100<=48) > 61 > 失敗

[メイン] 自分 : 1d6 待ってくれ! (1D6) > 5

[メイン] 自分 : うわああああああああああ

[メイン] system : [ 自分 ] SAN : 48 → 43

[メイン] KP : あなたは何も気づかない。

[メイン] KP : あなたが拾い上げたメモは以下の通りだ。

[メイン] KP : 【散弾銃について】
くるくる廻る散弾銃は、常に私の右顎の下を指し示す。弾も出ない銃口は常に私の頭にあてがわれ、カチカチと音が響く。その音が時計のそれではなく、トリガーを引く音だと気付いたのはいつの日だったか。普段の記憶と共に忘却されている。過去にも未来にも目隠しをすると、真っ直ぐに立つことはできなくなってしまう。視界を小さな画面に、音は上書きして、口も鼻も覆い、髪の毛の触感しかない。レゾンデートルは後天的に得られない。先天的なキャラクターはなんだったのだろう。忘却の原因は薬なのではなく、回転する銃口にあった。弾は出ていた。弾は私が込めていた。抜かれた弾は元あったところを抜けて、虚空へと消えていった。それはもう見つからない。見つからない、何も見えない、何も聞こえない、何も感じない。あるいはそれが幸福なのかもしれない。私はレミングの行進の一匹にしか過ぎない。気付けば簡単なことだったのだ。私はトリガーを引き続けることを選択したのだから。簡単な話だった。

[メイン] 自分 : 「…………、……!?」

[メイン] 自分 : メモを取り落とす。
なんだこのメモ──触っている感覚が無い?

[メイン] 自分 : もう一度拾い上げる。
拾い上げた手をまじまじと見ながら、もう一度。

[メイン] KP : 何度確かめてもあなたの手には掴んだ感覚がない。

[メイン] 自分 : ──違う。おかしいのは自分の手の方だ。

[メイン] 自分 : 触覚が、消えている。

[メイン] 自分 : 「……なっ…………!?」

[メイン] 自分 : 驚きのあまり叫びを上げ、聞こえない!
手も耳も、用を為していない!

[メイン] 自分 : 「どう、なってんだ…………」
口から出ないのは知っていても、独り言を呟くしかなかった。
現実逃避のようにメモを見ても──

[メイン] 自分 : 「意味分かんねぇよ! ふざけんな!」
乱暴に紙を握りつぶす。その音だって聞こえないのに!

[メイン] 自分 : クソ、頭がおかしくなりそうだ……!
苛立ちに任せるようにドアを蹴り開ける。痛みもないなら丁度いい。

[メイン] KP : あなたが乱暴ながらもドアを開くと、そこには先ほどと同じような部屋が広がっていた。

[メイン] KP : 部屋は薄いピンクの楕円状で、パイプのようなものが床から壁に沿って天井まで走っていた。

[メイン] KP : それはまるで壁と一体化しているようで、色も同じであれば継ぎ目も見えない、奇妙なものだった。

[メイン] KP : そして先ほどの部屋と違うのは、右手と正面にドアがあること、左手に何か黒い影のようなものがいること、そして部屋の中央に何かが落ちていることだった。

[メイン] 自分 : 「────ッ!」
神経に障るような部屋が続く、だが。

[メイン] 自分 : ……人、か…………!?

[メイン] 自分 : 違和感は目に付かなかった。
誰でも良い。話す相手がほしい。

[メイン] 自分 : 「おい、アンタ……!」
そう言ったつもりで、影に駆け寄る。

[メイン] KP : 影は声に気づき、あなたの方を見る。

[メイン] KP : 影はそんなあなたに対して何かを伝えようと顔を上げたかに見えた。
しかし、伝えられないことを悟ったのか肩を落とした。

[メイン] 自分 : 「…………!」
改めて顔を上げた影の姿に息を呑み、しかし。

[メイン] 自分 : 「……何か言いたいことがあるのか?」

[メイン] 自分 : 屈んで再び声を掛ける。

[メイン] KP : あなたに対して、そう頷いた。

[メイン] 自分 : 「……分かった」

[メイン] 自分 : 例えそれが姿かたちすら判然としない影だとしても。
自分に何かを伝えたい誰かがいる。その事実が、不思議と心を落ち着かせた。

[メイン] 自分 : 「アンタ、おれの声が聞こえるのか?」

[メイン] KP : 影は動き、首肯する。

[メイン] 自分 : 「そうか。ハァ、正直こんな場所に放り込まれて参ってたんだ。アンタもおれと同じ口なのか?」
まあ隣に座って話すことにしよう。

[メイン] KP : 影はその答えに悩んだように頭を傾げる。

[メイン] KP : しかし、悩んだ末に影は首を横に振った。

[メイン] 自分 : 「……ハ、答えにくいことを聞いちまったみたいだな」

[メイン] 自分 : 「なぁアンタ、おれに何か言おうとしてくれてるんだろう。今のおれは耳も手も感覚が無いもんで何が言いたいのか分からないけどよ。何か考え着いたらまた話に来ていいか?」

[メイン] KP : その言葉に影は、先程よりも快さそうに首を縦に振る。

[メイン] 自分 : 「……分かった」
笑顔を見せた。尤も顔の感覚も無いわけだが、おれの感情が素直に顔に出てくれてるんなら間違いなく笑ってたろう。

[メイン] 自分 : 「おれは」
…………?

[メイン] 自分 : 「……まぁここにはおれとアンタしかいなさそうだ。お互い好きに呼ぼう」
「また来るよ」

[メイン] KP : 蹲っていた影はあなたに向けるように腕だけを掲げ、振り返した。

[メイン] 自分 : 腕を振り返して、離れてから溜息。

[メイン] 自分 : 「……自分の名前すら覚えてないって、マジかよ」

[メイン] 自分 : ……………………

[メイン] 自分 : 気を取り直すことにする。
考え続けると頭がおかしくなりそうなのもあるが。

[メイン] 自分 : 約束を一つ交わしたからには、その為に動くべきだろう──”おれ”には多少の責任感があるらしい。

[メイン] 自分 : 初めてこの場所のことをよく見る気になった。

[メイン] 自分 : ccb<=80 部屋全体に目星(探偵の調査) (1D100<=80) > 72 > 成功

[メイン] KP : 中央にはいたみがある。

[メイン] 自分 : いたみ????
痛み????

[メイン] KP : いたみ

[メイン] 自分 : そうか…

[メイン] 自分 : 「……ん、何だこれ?」

[メイン] 自分 : 慌ててアイツに近寄ったから見落としてたか──何かが落ちている。
深く考えず、それを拾い上げた。

[メイン] KP : 貴方がそれを見ると、それは「いたみ」であることがわかる。

[メイン] KP : その奇妙な存在に、貴方は奇妙な魅力を感じる。その魅力に抗うことは出来ず、貴方はゆっくりと手を伸ばす。

[メイン] KP : 手が、それに、触れた瞬間。

[メイン] KP : それはまるで蛇のように、貴方の腕に絡みつき、貴方の中へ入っていった。

[メイン] KP : その瞬間、まるで身体の内部から食い破られるような痛みが、貴方の全身を貫いた。

[メイン] KP : 腹の中から、臓物を喰い破り、内部から皮膚が裂けるような痛み。

[メイン] KP : 四肢を生きたまま捥がれるような感覚。貴方は思わず絶叫する。

[メイン] KP : おそらくそれは時間にすれば数秒のことだったのかもしれない。
しかし、無限に思えるようなその痛みは貴方に永遠とも思える苦痛をもたらした。

[メイン] KP : 【正気度ロール:1D6/1D10】

[メイン] 自分 : 二重に痛い!

[メイン] 自分 : ccb<=43 もう… (1D100<=43) > 46 > 失敗

[メイン] 自分 : 1d10 やめろォ! (1D10) > 8

[メイン] 自分 : うわあああああああああああああああああああ

[メイン] system : [ 自分 ] SAN : 43 → 35

[メイン] KP : それが終わった時、貴方は倒れ込み、荒く呼吸をした。

[メイン] KP : 貴方の耳にはその呼吸音が響いていた。

[メイン] KP : 【聴覚】を取り戻した。

[メイン] 自分 : 「…………っ、ガ、ハッ……」

[メイン] 自分 : 記憶が飛んでいた。正常な意識を保てないほどの激痛──残っていた筈の視覚すら消え失せていた、純粋な痛みだけの時間。

[メイン] 自分 : 叫びが搾りカスだけになった頃にようやく気付く。

[メイン] 自分 : 「あ、グ……んだ、この声──お、おれか……」

[メイン] 自分 : 「……ッ、フゥー……耳が、聞こえる……今のヤツのせいか……?」

[メイン] 自分 : 「取り戻したは、いいけど、素直には喜べねぇな…………」

[メイン] 自分 : …………

[メイン] 自分 : 影さんにワンモア話を聞くか……

[メイン] 自分 : 「……おい! おい、さっき別れたばっかで悪いが──」

[メイン] 自分 : 動く気力が戻った頃、再び影に話しかける。

[メイン] KP : あなたの様子を見て、それはゆらゆらとゆれるとこう言った。

[メイン] カットスロート : 「……!」

[メイン] KP : 「ひとは五体しかない。六体なんて必要ない」

[メイン] KP : それだけ言うと、ぼとり、ぼとり、と音を立てて、黒い影が崩れ、床の染みになっていった。

[メイン] カットスロート : 「聞こえ──」
「なっ……」

[メイン] KP : 影が消えたあとには、一枚のメモが残されていた。
あなたは、そのメモを手にした。

[メイン] カットスロート : 「…………おいおい……」

[メイン] カットスロート : やや覚束ない手つきでメモを拾い上げる。

[メイン] KP : 【透明なナイフの件】
空中に透明なナイフが浮かんでいる。1本や2本ではない。無数に、それは無数に浮かんでいる。その中を人は歩く。それは在るはずなのだ。或いは自分には在るのだろう。見えていない。傷すら負わない。右心房に差し込まれるソレを生命と性格の所為にして、自分に背を向けることは出来ない。この刃が見えないのだろうか。生きることは歩くことだ。歩く。浮かぶナイフがなくなることが生きるのか、浮かぶナイフの中を歩くことが生きるのか。彼らは何も答えない。透明なナイフは喋らない。歩く。歩くためにナイフを消そうとした私は、さながら地図を無くして彷徨う旅人のようだ。その旅が人生だと言うなら、痛みを伴った1歩の方が良かった。いつだって選択は間違えていた。あのときも間違いだったのだ。間違えた選択しかしなかったのだ。浮かぶ透明なナイフを右手で振り払い、背中を向けて走り去った私には、何も分からなかったが、それが正しい選択だと認めることは、私の私に対する暴力であり冒涜だった。

[メイン] 自分 : 「だから! クソが……っ!!」

[メイン] 自分 : 「っざけんなって言ってんだよ!!」

[メイン] 自分 : メモを丸めて、今度は乱暴に足を踏み躙る。
耳が聞こえたって自分の罵声しか聞こえねえんじゃしょうがねぇだろ……!

[メイン] 自分 : 「畜生……」
ボロボロになったメモを拾い上げて扉に目を向ける。
そういえば前の部屋もロクに見ていない。

[メイン] 自分 : 何でもいいから出口を探そう。もうこんなのは十分だ。

[メイン] 自分 : …………

[メイン] 自分 : じゃあ最初の部屋に一応目星振るぞ振るぞ振るぞ

[メイン] 自分 : ccb<=80 戻る&最初の部屋全体に目星(探偵の調査) (1D100<=80) > 8 > スペシャル

[メイン] KP : 目立つものは何もない。

[メイン] 自分 : ヨシ

[メイン] 自分 : じゃあ2番目の部屋に戻って、正面の扉に行こう
扉自体に何もなければそのまま入る

[メイン] KP : 先ほど開けたドアと同じようなものだった。
木で作られており、ノブの部分こそ金属製であるようだが、曇っており光を反射することはない。

[メイン] KP : では、扉を開く。

[メイン] KP : ドアを開くと、そこには同じような部屋が広がっていた。

[メイン] KP : 部屋は薄いピンクの楕円状で、パイプのようなものが無数に床から壁に沿って天井まで走っていた。

[メイン] KP : 肉体の上を悍ましく這いずる無数のミミズを思わせるような。

[メイン] KP : その管のようなものはグネグネと曲がり、這い、伝い、部屋中を埋め尽くしていた。

[メイン] KP : てらてらとした生物的な生々しさを感じるその部屋は、それでも構造だけは前の部屋と同様であった。

[メイン] KP : 右手と正面にドアがあること、左手に何か黒い影のようなものがいること、そして部屋の中央に何かが落ちていることだった。

[メイン] 自分 : 「…………っ、何だよ……」
何だか”生物的”になってきていないか?

[メイン] 自分 : 「………………」
視界の端に先ほどと同じ影をみとめる。

[メイン] 自分 : 先ほどと同じように、近付いて。

[メイン] 自分 : 「おい」

[メイン] KP : 影はあなたの声に顔らしき部分を上げる。

[メイン] 自分 : 「…………話せるか?」

[メイン] KP : 影はそれに答えようと、上げた顔のまま。

[メイン] KP : 「ここはおまえのなかだ」

[メイン] KP : それだけ言うと、またもどろり、と黒い影が溶けた。

[メイン] KP : 床の染みになったその跡には、一枚のメモが残されていた。
あなたは、そのメモを手にした。

[メイン] 自分 : 「…………はぁーん」
まぁ。分かってたよ。
アイツもこの意味が分からない場所の一部みたいなもんだって。

[メイン] 自分 : おれが勝手に同類と思って、おれが勝手に安心していただけだ……

[メイン] 自分 : 「…………」
メモを読む

[メイン] KP : 【神様について】
神様が見ている。見ているのが見えないのか?神様は見ている。気まぐれに賽を投げ、面白い方へ、正しい方へ、我々を導いている。神様が見ているのか、我々の中にいるのか、神様は見ている。鏡張りの丸い世界は、悪魔を呼ばなかった。自分の終わりも映さなかった。そこにあるのは只々自分自身が見ているだけだった。鏡に映る自分の瞳に映る自分の瞳の深奥に神は宿るのだろうか。神は1200cm3の21gなのだろうか。それはエゴイズムに過ぎない。次元の壁の向こう側で賽を振る次元の向こう側を突き詰めていく。イグドラシルの根は未だ見えず、幹もまた然り。見えぬ先はないも同じ。今在る存在を確定させていくしかないのだから、可能性は紅く塗り潰す。神様も私は私であることは認めているのだから、この存在は揺るがせない。唯一無二の私。認めたくなくとも、その存在だけは確かに唯一の存在であり、複数の自分は不要なのだ。神様はいつだって私を見ているのだ。

頭の上、頭の後ろ、神様は見ている。

[メイン] 自分 : 「知るか」
今度はメモを握り潰すのを堪えた。

[メイン] 自分 : 「神がいるってんなら上から見てねぇで助けてくれよ……!」

[メイン] 自分 : 返答は……どうせ、無い。
自分の手でどうにかするしかないわけだ。

[メイン] 自分 : …………

[メイン] 自分 : 右手のドアを調べることにした。
何となく──

[メイン] 自分 : 正面のドアは、進むたびに少しずつ奇妙さを増すのだと思う。
そして、真ん中のものは少なくとも、また触れる気にはなれない。

[メイン] 自分 : 右のドアを調べて何もないなら開けてみよう

[メイン] KP : 右のドアに向かう。

[メイン] KP : どうやら先ほどのドアと同じタイプのドアのようだ。

[メイン] KP : ふと視線を上に移すと、そこには『EXIT』の文字が彫られていた。

[メイン] 自分 : 「EXIT……出口、か」

[メイン] 自分 : この場所から出られるのか?手はドアノブにかかっている。

[メイン] 自分 : こんなにあっさりと。
取り戻した聴覚が嫌と言うほど心音を伝えている。
一秒でも長居はゴメンだ。絶対に今すぐ開けるべきだ。

[メイン] 自分 : ……何も分からないままか。

[メイン] 自分 : おれが誰か分からない。
こんなに緊張しているはずなのに、手の中に汗の一粒も感じていない。

[メイン] 自分 : おい手首を捻れよ、出たかった筈だろ……。

[メイン] 自分 : 「…………まだだ。まだ……」

[メイン] 自分 : ”おれ”の何かが出るべきではない、と言っている。
おれのことが分からない今はそれが唯一自分を自分足らしめているんだ。

[メイン] 自分 : 「さっきの部屋の分も同じか……?」

[メイン] 自分 : ………………

[メイン] 自分 : ひとつ前の部屋(聴覚を回収した部屋)に戻って、右手にあったドアを見てみるぞ

[メイン] KP : 同じく「EXIT」とある。

[メイン] 自分 : 「成程な」

[メイン] 自分 : 「怖くて出たけりゃいつでも出ろってか」

[メイン] 自分 : 「バカにしてんのか!?」

[メイン] 自分 : 「ハラワタが煮えくり返りそうだが、腹は決まった」
乱暴に三番目の部屋に戻って、目の前には落ちている”何か”。

[メイン] 自分 : 「おら!! 何でもいい、来るなら来やがれバカ!!」

[メイン] KP : 貴方がそれを見ると、それは「きょうふ」であることがわかる。

[メイン] 自分 : おう、来いよ

[メイン] KP : 「きょうふ」に貴方は手を伸ばした。

[メイン] KP : それは、黒い霧上になり、あなたを包み込むように広がり、染み込むように貴方の中に入ってきた。

[メイン] KP : 貴方の頭の上から、ゆっくりと腕が落ちてくる。

[メイン] 自分 : 「……ッ!!」

[メイン] KP : それは頭蓋のなかに入ってきて、脳内をまさぐる。そのまま、脳髄をつたうように、ゆっくりと腕が奥に進んでいく。

[メイン] KP : 背骨から肉をこそげとるように、じっとりと背骨を辿っていく。それは貴方の中を、下に、下に、下っていく。

[メイン] KP : やがてそれは貴方の骨盤に至る。骨盤の中身をなぞるようにぐちゃり、ぐちゃりと掻き回す。

[メイン] KP : 骨の形をなぞるように、内臓の場所を撫でまわすように。
そしてそれが、がしりと背骨を持つと、それを引き抜くように、ずるり、と何かを引きずり出したような感覚を覚えた。

[メイン] KP : 内臓が骨ごと抜かれるような感覚。
ごぷり、と何かが貴方の腹の中からこみあげてきた。

[メイン] KP : 【正気度ロール:1D6/1D10】

[メイン] 自分 : ccb<=35 (1D100<=35) > 32 > 成功

[メイン] 自分 : 1d6 (1D6) > 3

[メイン] system : [ 自分 ] SAN : 35 → 32

[メイン] 自分 : 「うぷ」

[メイン] 自分 : 「うおぇえぇぇ……ガ、フッ……」

[メイン] KP : ごぽり、という音を立てて、貴方の口から血が零れた。

[メイン] KP : 貴方が吐き出した血液は、床を赤く染め上げていった。
鉄錆の味をべっとりと口内に残して。

[メイン] KP : 【味覚】を取り戻した。

[メイン] 自分 : 「クソが、血ィ……! 出て……」

[メイン] 自分 : 「次は舌ってか……こいつも無くなってたみてぇだな……」

[メイン] 自分 : 口から溢れるものを手で抑え、乱暴に拭う。

[メイン] 自分 : 人の感覚は大きく分けて──視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚。

[メイン] 自分 : 目は初めから見えていた。
耳は聞こえるようになった。
味も分かるようになった。

[メイン] 自分 : 触覚は無い。
嗅覚は……ずっと特別な匂いを感じていなかったから分からないが、辺りの様子を思えば”無い”方がいいかもしれない。

[メイン] 自分 : もし嗅覚も無かったとして。残る感覚にも今までと同じことがあるなら……。

[メイン] 自分 : 「あと2回もかよ……ハハ! 笑えるな!!」

[メイン] 自分 : こうなった以上はあの苦痛にだって耐えてやろう。
自分の全てを取り返してやる……!

[メイン] 自分 : 「次!」

[メイン] 自分 : 三番の部屋の正面のドアを開ける!

[メイン] 自分 : あ待った!

[メイン] 自分 : 一応三番目の部屋にも目星ね…一応ね…

[メイン] 自分 : ccb<=80 探偵の調査 (1D100<=80) > 25 > 成功

[メイン] KP : 目立つものは何もない。

[メイン] 自分 : じゃあ進むぞォ~~~~!

[メイン] KP : ドアを開くと、眩暈のような感覚を覚えた。変わらない部屋。

[メイン] KP : たくさんの管が無数に這う部屋──眩暈を覚えたのは、部屋全体が震えているように感じたからだ。

[メイン] KP : それは或いは気のせいかもしれない。

[メイン] KP : だが、ふるり、ふるりと一瞬視界がブレるような感覚があった。

[メイン] KP : また、無数に走る管も、収縮と弛緩を繰り返しているように感じる。
悍ましく、ぐねぐねと律動するそれは、うぞうぞと蠢く虫のようにさえ感じられた。それでも、構造だけは前の部屋と同様であった。

[メイン] KP : 右手と正面にドアがあること、左手に何か黒い影のようなものがいること、そして部屋の中央に何かが落ちていることだった。

[メイン] 自分 : 眉を顰める。やっぱりこの場所……”生きてる”のか?

[メイン] 自分 : ──『ここはおまえのなかだ』

[メイン] 自分 : 「……冗談」

[メイン] 自分 : …………

[メイン] 自分 : 影に話しかけるッ!

[メイン] KP : それはゆらゆらとゆれるとこう言った。

[メイン] KP : 「神は殺さなくてはならない」

[メイン] KP : それだけ言うと、ぼとり、ぼとりと黒い影が溶け落ちた。

[メイン] KP : 床の染みになったその跡には、一枚のメモと共に、一丁の散弾銃、そして一本のナイフが残されていた。

[メイン] KP : あなたは、そのメモを手にした。

[メイン] 自分 : メモ見るぞ

[メイン] KP : 【じこ】
私が私でなくなる。あれは夢なのか、最早記憶にない。記憶にない記録が残っている以上、記録上の自分は確かなのだろう、記憶上に存在しない自分が果たして自分であるかは別として。ならば今思考する自分は自分と言えるのだろうか、7日は6日に、5日に。記憶に残っているのは短くなっている。いつしか主従は逆転するだろう、ならばこの記憶があるうちに、私は神を殺さなければならない。私の肉体を統べる者は私であり、神ではない。羽音が煩い。神ではない。また夜が来る。神は私から出ていかない。出ていかないのであれば出すしかない。頭蓋の中から放たれよ。火花が散り痛みとともに何もかもを手放して明るい世界は赤くそして黒くなった。羽音は止んだ。すべてを失う代わりに羽音は止んだ。私は一人で十分だ。神は出ていかなかった。カサカサと音が聞こえる。頭蓋の奥の奥、脳内をひっかきまわすように、蠢く神を感じる。感じる?ぬるい水の中にたゆたうような感覚は、たしかに、わたしのものだった。

[メイン] 自分 : 「だから、なに言ってるか分かんねーよ……」

[メイン] 自分 : ただ……。

[メイン] 自分 : 何か引っかかるものを感じる。
今まで見たメモを、ボロボロになったものたちも含めて見る。

[メイン] 自分 : 一枚一枚は無規律に見える内容だが、これらは一つの線の上にあるように見える。

[メイン] 自分 : メモの書き手というものがいるなら、それは確かに狂気に蝕まれているが、その狂気の世界で何かに抗っているのではないか。

[メイン] 自分 : 「それに、コイツらは……メモのタイトルと同じだよな」
散弾銃とナイフを拾って観察する。

[メイン] 自分 : コイツらに目星は振れるか?

[メイン] KP : 散弾銃とナイフだ。

[メイン] 自分 : 散弾銃とナイフか。

[メイン] 自分 : ccb<=80 まぁ…目星するだけしてみよう (1D100<=80) > 22 > 成功

[メイン] KP : あなたは記憶にはないが、それが散弾銃であることは理解できる。
バラバラの粒弾を発射するのに適している銃だ。

[メイン] KP : 記憶にもないが、それがナイフであることも理解できる。
それを使えばなにかを引き裂くことも出来るだろう。

[メイン] 自分 : 風音を鳴らしてナイフを振る。何となく、身に馴染んでいるような。

[メイン] 自分 : 散弾銃もナイフも、持っておくに越したことはないよな。

[メイン] 自分 : …………

[メイン] 自分 : 「んで……コイツか……」

[メイン] 自分 : 例によって中央に落ちているものが”何”か見てみよう

[メイン] KP : ぶきみ

[メイン] 自分 : 中央の存在に聞き耳

[メイン] 自分 : ccb<=80 探偵の調査 (1D100<=80) > 30 > 成功

[メイン] KP : 中央からは何も聞こえない。

[メイン] KP : 遠くの方から鼓動が聞こえる。
どくんどくんと鼓動が聞こえる。

[メイン] 自分 : 「──!」

[メイン] 自分 : 奥に何か、いる?
まあ今は──。

[メイン] 自分 : 眉間に力が入る。息を飲む。もう何度だって味わいたくはないもんだが。

[メイン] 自分 : 「……来い!!」
”ぶきみ”を受け入れるつもりで、手を伸ばす。

[メイン] KP : では、「ぶきみ」に貴方は手を伸ばした。

[メイン] KP : それは、するすると細い紐状になり、貴方の身体を這い登り、貴方の口から、貴方の中に入ってきた。

[メイン] KP : そして、貴方は後ろから、視線を感じた。貴方の後ろから、上から、下から、頭の中から。

[メイン] KP : 貴方はじっと見られていた。誰かが近づいてくる気配がする。それは段々と、貴方に近づいてくる。

[メイン] KP : 荒い息の音。
それは近づいてくる相手のだろうか、自分自身のだろうか。

[メイン] KP : それは、もう呼吸が首筋にかかるところまで来ていた。
振り向けば、もう、そこには。

[メイン] KP : そこで緊張がピークに達したのだろうか。
パタパタと、貴方の鼻孔から血が流れた。

[メイン] KP : 香るのは血液独特の匂い――錆びた鉄の匂いが、貴方の鼻孔に充満していた。

[メイン] KP : 【正気度ロール:1D6/1D10】

[メイン] 自分 : ccb<=32 うぐっ (1D100<=32) > 70 > 失敗

[メイン] 自分 : 1d10 やめろ~ (1D10) > 9

[メイン] system : [ 自分 ] SAN : 32 → 23

[メイン] 自分 : 死゛ぬ゛

[メイン] KP : あなたの中には、充満した生臭い鉄の匂いだけが残った。

[メイン] KP : 【嗅覚】を取り戻した。

[メイン] 自分 : 「…………ハァッ! ハッ、ハァ……ッ!」

[メイン] 自分 : 思わず振りぬいたナイフの感覚が手に残っている。
遅れて、鼻から垂れる熱い液体に気付いた。

[メイン] 自分 : 「鉄臭ぇ……さっきのと合わせれば、今度は鼻かよ……」

[メイン] 自分 : 鼻を摘まんだあと、ふと周囲を見回す。
……見られていないか? 何にも?

[メイン] 自分 : 「…………」

[メイン] 自分 : ccb<=80 探偵の調査(部屋に目星) (1D100<=80) > 95 > 失敗

[メイン] 自分 : 危ない!

[メイン] 自分 : ……気にしすぎるな。
気持ち悪いモンに触れたたときのは、幻覚のはずだ。

[メイン] 自分 : 次だ。

[メイン] 自分 : 奥の扉を調べるぞ
今までと同じならそのまま入ろう

[メイン] KP : では、あなたは扉を開く。

[メイン] KP : ドアを開くと、見た目こそ今までの部屋と変わらなかったが、むわり、とした鉄錆のような匂いが広がった。

[メイン] KP : 律動する床、壁、天井。遠くから、音が響いているように感じる。
管が無数に這い、びくり、びくりと蠢いているようだ。

[メイン] KP : 管の赤の間から、床だろうか、薄いピンク色のような何かが見える。構造は、前の部屋と同様であった。

[メイン] KP : 右手と正面にドアがあること、左手に何か黒い影のようなものがいること、そして部屋の中央に何かが落ちていることだった。

[メイン] 自分 : 「………………」
嗅覚を取り戻したことを後悔しそうになる。

[メイン] 自分 : いや、もっと言うなら目も耳もあらゆるものを塞ぎたいと言えば塞ぎたいが。
……それじゃあ見つけたいものまで見えない。

[メイン] 自分 : 「また同じだってんだろ、やってやるよ……!」

[メイン] 自分 : …………

[メイン] 自分 : 影!話そうぜ!

[メイン] KP : 影は先ほどとは違い、顔を上げなかった。

[メイン] 自分 : 「…………?」

[メイン] 自分 : 何だってんだ……?

[メイン] 自分 : ccb<=80 様子を確認する探偵の調査 (1D100<=80) > 39 > 成功

[メイン] KP : あなたは中央に「きおく」を見つけた。

[メイン] 自分 : 聞き耳もする…!

[メイン] 自分 : ccb<=80 探偵の調査 (1D100<=80) > 33 > 成功

[メイン] KP : 鼓動が聞こえる

[メイン] 自分 : ……どこからだ?

[メイン] KP : ここ

[メイン] 自分 : …………

[メイン] 自分 : 先に奥の扉と右の扉を確認する

[メイン] KP : 変わらず、先ほどまでの扉と同じ材質だ。

[メイン] KP : 右の扉も変わらず「EXIT」と書かれている。

[メイン] 自分 : ……奥の扉に聞き耳をする

[メイン] 自分 : ccb<=80 探偵の調査 (1D100<=80) > 91 > 失敗

[メイン] 自分 : んぎぃい!だから後半にダイス悪くなるのはやめろって言ってるのに!

[メイン] KP : 鼓動の音が邪魔し、うまく聞き取ることが出来なかった。

[メイン] 自分 : 「……何かおかしいんじゃないか」

[メイン] 自分 : 一つ一つなら大したことのない違和感だが積もり積もれば山になる。
”また同じ”じゃない。

[メイン] 自分 : ”きおく”──あれに触れれば、最後の触覚と共に自分の記憶を取り戻せるのかもしれないが。

[メイン] 自分 : 鼓動がうるさい。自分からか?それともこの部屋からしているのか?

[メイン] 自分 : ccb<=80 探偵の調査(恩寵による再聞き耳) (1D100<=80) > 96 > 致命的失敗

[メイン] 自分 : なんでだあああああああああああ!!!!!!

[メイン] KP : あなたはより深く調べようと、耳を壁に近づける。

[メイン] KP : ぬちゃり。触れた手が。
むわり。擽られる鼻孔が。
どくん。捉えた耳が。

[メイン] KP : 一層あなたの心を削っていく。

[メイン] KP : 【正気度ロール:1/1d3】

[メイン] 自分 : ccb<=23 ジワ削り (1D100<=23) > 89 > 失敗

[メイン] 自分 : 1d3 やめてくれェ (1D3) > 2

[メイン] system : [ 自分 ] SAN : 23 → 21

[メイン] 自分 : 「……っ……ゆっくり慣れてきたつもりでも気持ち悪ィもんは気持ち悪いな……!」

[メイン] 自分 : まだ聞こえない。鼓動が寄り添っているように耳から離れずにいる。

[メイン] 自分 : 黙れ、黙れ、黙れ。
それならこうするまでだ。

[メイン] 自分 : 手は蠕動の只中に沈め。
鼻腔がぬめるほど近く。
耳は壁に沈むほど深く。

[メイン] 自分 : ccb<=21 正気度チェック (1D100<=21) > 90 > 失敗

[メイン] 自分 : 1d3 (1D3) > 1

[メイン] system : [ 自分 ] SAN : 21 → 20

[メイン] 自分 : ccb<=80 探偵の調査 (1D100<=80) > 61 > 成功

[メイン] KP : あなたは自らを狂気に近づこうとも、真実を見つけようとした。

[メイン] KP : この部屋はうるさいほどに鼓動が大きかった。
しかし。

[メイン] KP : 壁を隔てた向こうの部屋には、音らしき音が一切聞こえなかった。

[メイン] 自分 : ……ここ以外の部屋も音は無かったってことでいいのか?

[メイン] KP : ない。

[メイン] 自分 : この部屋だけが異常なほど煩い。
この狂った空間に規則性というものがあるならだが、この部屋だけが異常だ。

[メイン] 自分 : ……この先は終点かもしれない。
おれは記憶と触覚を置き去りにしていいのか。

[メイン] 自分 : 過去をしろしめす記憶、
今に訴える自分の直感……

[メイン] 自分 : 「信じてみよう、おれのことだ」
部屋に背を向け、奥の扉に手をかける。

[メイン] 自分 : 開けた。

[メイン] KP : 扉を開ける。開けた先は、今までの部屋と同じだった。

[メイン] KP : 蠢く管、赤と薄いピンクの色、楕円形の部屋。

[メイン] KP : しかし、今までの部屋と違うのは、そこが行き止まりだったことだ。

[メイン] KP : 自分が通ってきた扉以外、扉が一切ない。そこにあったのは、ただ一つ、部屋の中央に何かが落ちているだけだった。

[メイン] 自分 : ただ真ん中にあるものを、確かめる。

[メイン] KP : しんじつ

[メイン] 自分 : ”しんじつ”に目星と聞き耳だ

[メイン] 自分 : ccb<=80 探偵の調査(目星) (1D100<=80) > 1 > 決定的成功/スペシャル

[メイン] 自分 : ccb<=80 探偵の調査(聞き耳) (1D100<=80) > 86 > 失敗

[メイン] KP : しんじつ。

[メイン] KP : それはあなたが知らないことを全て知ることができる。
あなたが知りたかったものであろうと、知りたくなかったものであろうと。

[メイン] KP : しんじつなのだから。

[メイン] 自分 : 何となくだが。

[メイン] 自分 : おれは手元のナイフに馴染みがあった。
消したくても消せないものでも言えばいいのか。

[メイン] 自分 : ”自分に背を向けることは出来ない”。

[メイン] 自分 : 先に透明なナイフが浮かんでいる。
これも縁なら飛び込んみよう。

[メイン] 自分 : ”しんじつ”に触れるぞ

[メイン] KP : ……わかりました

[メイン] KP : 「しんじつ」に貴方は手を伸ばした。

[メイン] KP : 貴方の視界は真っ白な光に包まれた。

[メイン] KP : 『しんじつ』を手に取ると、それは光り輝き、貴方の視界とともに意識をブラックアウトさせていった。

[メイン] KP : ────────────

[メイン] KP : ────────

[メイン] KP : ────

[メイン] KP : どのくらいの時間が経ったのだろうか、貴方は目を覚ました。

[メイン] KP : 辺りを見渡してみる。

[メイン] KP : 白いカーテンに仕切られた部屋、清潔感のある床と天井、そして独特の固いベッド……どうやらここは病院のようだ。

[メイン] KP : どこか薄暗いような印象を受ける。誰かから見られているような感覚。

[メイン] KP : 貴方は周囲を見渡す。

[メイン] KP : どこにも、何の異常もないように思えた。

[メイン] KP : だが、その時。

[メイン] KP :  

[メイン] KP : 耳の奥から、ぬちゃり、という音が響いた。

[メイン] KP :  

[メイン] KP : その音とともに、耳から、鼻から、口から、にゅるりと触手が生えた。

[メイン] KP : うねうねと自らの意思とは別に蠢くソレを貴方は身体の内側から感じた。

[メイン] KP : 医師が来る。貴方を見る。

[メイン] KP : まるで異常など何もないかのように、にこやかに笑って何かを話す。
にこやかに、にこやかに。笑顔で。

[メイン] KP : あぁ、彼には見えていないのだ。

[メイン] KP : 貴方は絶望し、窓の外に視線を移す。

[メイン] KP : 山よりも大きな影が、ゆっくりと立ち上がり、こちらに歩いてきているのが分かった。

[メイン] KP :  

[メイン] KP : どこからか、虫の羽音が聞こえた。

[メイン] KP :  

[メイン] KP :  

[メイン] KP :  

[メイン] KP : いおんは、あなたの中に。

[メイン] KP :  

[メイン] KP :  

[メイン] KP : シナリオクリアです。

[メイン] KP : エンディングC「りかいしてしまったせかい」